投資指南ではありません、読書のメモです。
マルコム・グラッドウェル著、勝間和代訳の「天才」という本を読んでみました。
以前ご紹介した「必ず食える1%の人になる本」のなかでチラリと触れられていたので気になってしまい早速購入!
なんともパッとしない題名の本なんですが、中身は非常に面白いというか、勇気づけられる内容だったのでご紹介します。
1万時間の法則
才能より練習!ということをいろんな事例とデータを示して明快に説明してくれてます。
地頭のいい人とか、生まれもったIQの差はイカンともし難いとか、ついそんな理由で人を羨んだりしてしまうわけですが、実はIQが高ければ人生成功するかというと、全くそうでもなかったようです。
当たり前ですけど、一人でできる仕事なんてありません。
いわゆる勉強ができるというIQ以外にも、コミュニケーションや発想や段取りといった能力がバランス良くあって初めて成果がでるということですね。
それを一番効率よく鍛える方法は「練習」ということです。
そして、鍛え上げるのにかかる時間が「1万時間」だと主張されてました。
約10年ですね。。。なが。。
でも10年がんばれたら、何事もプロフェッショナルになれるというのは、なんだか勇気が湧く話です。
株式投資も10年しっかり取り組んだら何か違う世界が見えてくるかも。。
あくまで「しっかり取り組んで10年」ですから、投資歴10年とは違います。
1万時間を超えた先に何が?
直感力がつくのだそうです。なんとなくわかる気がします。
たとえば、会社でも経理部に10年いる人は伝票の間違いによく気づくし、経営者は財務諸表の異常値にすぐ反応します。
昔の上司で、「ヤバい数字が光って見える」と言ってる方もおられました。ウソつけ!と思ってましたが、なんだかそれもありうるのかな。いや、あれに限ってはウソかな(笑
ジョージ・ソロスは投資の違和感を「背中のコワばり」で判断した、とか美術品の鑑定官はひと目で贋作を見抜くとか、そういえば、昔東京芸大の試験官は作品の善し悪しを一瞬で判断できたという話もありました。
一定の経験を蓄積すると、脳で論理的に判断するより先に感覚で判断できるようになるんですね。
僕はあまりそんな経験ないんですが。。。
経験を積むことで生まれつきの天才を超えられるのなら、腹を据えて10年株の勉強と経験をみっちり積んでみるか!
相場は別物!でも勇気が湧く話でした。
いや、冷静に考えて「直感で株」はないな。。。
当たるかもしれないけど、もっとステージが上がってからやることだな、というのが僕の結論。
我ながら一貫して固い(笑
勉強でも仕事でも、楽しい時期もあれば嫌な時期もあります。
それでも10年もの年月を重ねると、何か違うステージに到達できるというのは、なにか希望が湧く話です。
今からピアノはじめたら、60歳までには達人になれるのかなとか、統計学極めてみたいなとか、70歳でもムキムキでいたいなとか、いろいろ思いが湧いてきます。
大事なのは、続けることなんだろうな。
ちなみに作者のグラッドウェルはここでいう天才のことを「OUTLIER」と呼んでいます。
異常値とか極端なとか、そんな意味になるんですが、10年かけて普通の人からチョット飛び出すってことなんでしょうね。
そして、それはIQ180じゃないとできない話ではないと。
勇気がわきますね!がんばろ。
興味が湧いたらこちらからどうぞ。
ではまた。
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