今や押しも押されぬ生活用品界の巨人、プロクター&ギャンブルです。
10年一昔とはよく言ったモノで、10年前はボロボロでした。
いや優良企業なんですが、株価の成長が想像できなかったというか、つまりパッとしない(エラそう。。)感じでした。
2012年に米国株を買い漁っていた僕は、寝かせるつもりで潰れそうにない会社として選び、60万ほど買ってそのままずーーーーと長い眠りについてました。
でも、この会社、連続増配をなんと64年も続けている「配当王」銘柄です。
とも知らずに買ってた僕は、当初の目論見どおり10年寝かし続けてます。
さて、どんな結果になったんでしょうか。。。
キャピタルゲインは満点!
為替の影響もありますが、90-110円のレンジで上下してるだけなので一旦無視すると、60万で買った100株が、現在135万円になってます。
2バガー超えですね。(ちょっとしょぼいか。。でも2倍ですから!)
ざっくり言うと、10年で75万円増えたということは、年7.5万円の増加なので、利回りは10%を超えてます。
しつこいですけど、銀行に置いておいたら0.001%の利回りですからね。この差はスゴイです!
じゃ、もしSP500やVTI買ってたらどうなってたの???というのは、悔しいので考えません。
いや、厳密には配当がありますからね。配当を再投資しているSP500やVTIと違って、個別銘柄のP&Gは毎四半期に配当を出してますから。
10年も積み上がるとそれはそれでたいそうな金額になります。
インカムゲインも満点!
この64年のプライドと貫禄、さすがとしか言いようがありません。
銘柄に入れ込むのはよくないのですが、64年も歴史を積み重ねてしまうと、もはや重ねないと暴落を招いてしまいます。即ち、苦しくても増配は続ける強いインセンティブが働いている企業です。(それは健全なのか?という疑問はさておき)
そんな深い見識があって買ったわけではありませんが、キャピタルゲインに加えてインカムゲインもしっかり獲得できてます。
購入当時は、年間で2万円程度しかもらえてなかったのに、持っているだけで年間3万円ももらえるようになってました。
12年から21年までで、総額23万程度の配当をもらってます。投資額は60万なのに。。。
じゃ、100倍の6,000万投資してたら累計2,300万円貰えたってことですね。年間200万です。
意味のない夢遊病みたいな計算ですが、配当に関しては高い確率で再現性があります。
これが崩れる時は、株価も暴落するでしょうね。ある意味こわい銘柄。。。
金のガチョウ作戦の一角を占める可能性
不動産や太陽光で自動的にお金が入る仕組みをなんとか構築しようと日々工夫しているわけですが、やはりこの安定性は魅力です。
自分の所持金で投資しないといけないので収入の規模は限られますが、一つの有望な選択肢であることは、この10年の自分の経験でよくわかりました。
しかし、アメリカの企業というのはすごくて、増配を50年以上継続している「配当王」が30社、25年以上続けている「配当貴族」が108社もあります!
信じられん。。。
ちなみに日本では25年以上連続増配に該当するのは「花王」の一社のみ。。。
20年以上連続増配に緩めても、なんと9社しかいません。。。
業績云々もあるんでしょうが、「株主還元」という考え方がそもそも浸透してない感じがしますよね。
こういうところを見るにつけ、市場として成熟した米国株に資金シフト進めようかなー、と思ってしまう。。。
僕もそろそろアラフィフです。投資の「安全性」もしっかり見ていかないといけないお年頃になってきました。
配当という観点、ダイナミズムに欠けるし地味ですが、大事な指標だなと思った次第です。
ではまた。
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