国内株をカンで売買していた僕が、初めて買った投資本がこれでした。
名著として挙げる方も多い通称「赤本」です。
同じくシーゲル教授の「株式投資」は同じデザインで緑色なので、「緑本」と呼ばれるようで。
書籍から直接学べることもそうですが、新しいことを知ったという高揚感のようなもので、ヤル気がふつふつと湧いてきます。
今回は赤本で僕が「なるほど!」と思ったことを書いてみようと思います。
配当は企業の成績表という考え方
そもそもですが、企業は誰のものか?というと、「株主のもの」なんですね。
売上が増えようが、利益が増えようが、それだけで株主の利益は増えません。PLがどんなに良くても、それだけではオーナーは満足しないんです。
じゃ株主はなにを求めるわけ?
株価が上がる事と、利益を配当で分配する事。そこだけです。
株価は売るまで利益確定しません。
情報だけで実力以上に上がったり下がったりします。
だから、配当で評価すると、企業の実力がよく見えますよ!と教えてくれました。
経営者が『ウチは儲かってます!』と言うなら配当で示すのが筋だろう、という考え方を、過去の実績を検証しながら示してくれてます。
なるほど、非常に納得感があり印象的でした。
何かを悟ったような満足感!錯覚ですが(笑
でも、モヤモヤする。。
悟ったようなと言いながら、僕はサラリーマンなので、実は感情的には腹落ちしないです。
でも、理屈上は明らかに、会社は株主のものですね。
株主が出したお金がなければ企業は生まれてなかったということです。
逆に言うと、株式会社というのはそういう整理がされているから、皆からお金を集めることができたわけです。そうじゃなきゃ出資しませんよね。。。
日々努力し、アイディアをだし、必死に数字を追い、時に人間関係までこじらせながらなんとか成果を出しているこのサラリーマンというポジションは、なんと株主が作った皿の上で踊っているだけなんです。
株主が皿を落としたら、、、、この必死で支えている会社は粉々に砕けてなくなってしまうと。
だから投資します!下手でも。
そうなると「皿の持ち主」にならないと、なんとも虚しいですね。
株への投資はまさに『皿の持ち主』になる事です。
サラリーマンの頂点は社長(なのか?)ですが、雇われ社長はゴールじゃありません。
社員が一人だけでも、売上が小さくても、ちゃんと利益が出る会社のオーナーになることがゴールなんじゃないですかね。
株主になるのはその一歩なんだと思います。
どんなに出世しても、雇われてるウチは自分の労働力を売ってるだけですから限界があります。
小さくとも「資本家」になると、違った未来が描けるのではないかと思いました。
多岐にわたる分析でロジカルに主張する名著
ツラツラとピンポイントの感想を書いてきましたが、言うまでもなく本書にはもっと多岐にわたる分析や示唆がたくさん盛り込まれてます。
人それぞれ感じる部分は異なると思いますので、まだ読まれてないかたはぜひ手にとってみていただければと思います!
この時期、お休みの日に春の陽射しを浴びながらベランダでのんびり読書なんて最高です。
昼間からビールなんか飲んじゃって。
あー、FIREしたら毎日そんな生活がおくれるなーーーなんて思うんですが、たまにしかできないからこそ幸せなんでしょうね、多分。
頑張ってはたらくぞー。
ではまた。
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