コロナ禍で様々な給付が実施され、様々な問題が噴出し、様々な対策が講じられました。
現金だクーポンだポイントだと様々な案がありましたが、なんと「ETFでくばっちゃえ!」という案もあったんだそうです。
は?なにそれ??と思ったんですが、これおもしろいですね。
ぜひやってほしい!
考え方
全国民に「ベーシックアカウント」を自動的に付与する。
この口座はETFの受け渡しのみに利用
個人が証券口座を開設し、付与されたETFをベーシックアカウントから証券口座に移管
個々のタイミングで売却なり継続保有なり自由に運用可能
メリット
投資が浸透する
恩恵を享受するためには証券口座を作る必要があります。
よくわからないと敬遠していた人たちも、換金のためとあれば面倒な手続きも乗り越えるでしょう。
そして、できるだけ高く売りたいので、市場を見て勉強しようと思う人も多いでしょう。
もちろんほったらかしの人もいるでしょうけど、それはベーシックアカウントで持ち続けてればいいわけで、関心のある人・給付金を生かしたい人は勉強して投資に踏み込むわけです。
自分の財布から出すとなると障壁高いですが、給付金なら入りやすいでしょう。
株主優待の一手法になりうる
すべての国民が「証券を受け取る口座」を持っていることになるので、証券がお金のような機能を果たせます。
優待やキャッシュバックの選択肢として、株式の割り当てということができるようになります。
企業におけるストックオプションのようなもので、株式をプレゼントされた人はその企業に関心をもち、できるだけ株価が上がるように行動するようになる可能性があります。
少なくとも現金を配るよりはロイヤルティが上がるはず。
日銀が大量に買い込んだETFの出口戦略
日銀はこれまでの買い支えで実に50兆円の日本株ETFを保有しています。
まだまだ衰えず買い続けてますが、いずれ出口戦略が必要になります。
規模が大きすぎて、売ると相場が動いてしまうという困難な状況に追い込まれてます。
個人に給付することにより、日銀だけで買い支えるのではなく、日本国民全体で支える構図が出来上がります。
国の経済発展に意識が向く
給付されたETFが上がるも下がるも日本経済次第です。
ETFの価格が下がると国民の不満が高まるので、経済への監視の目が強まります。
ちゃんとした企業経営、効率的な資本活用といったオペレーションを、個々の企業がしっかり行うことで、日本経済が再度活性化する可能性があります。
そのための監視役を日本国民全体でやろうじゃないかと。
デメリット
値下がりするかも!
ETFで10万円給付しても、翌日には5万円の価値しかなくなってる可能性があります。
これが最大の難点ですね。。。
非常に面白いアイディアだと思うんですが、給付の性格上「困った人を助ける」側面があるので、その金額が市場に連動して増減するというのが、なかなか許容されないだろうなと。
給付じゃなければいいと思いますけどね。
「ETFの配布」みたいな感じで、日銀で持ってる分をみんなで山分けしますねーとか。
まとめ
まぁ、注目してみたものの突っ込みどころ満載で、クーポンですら国民総出でネガティブ大合唱だったのに、ETFなんてとんでもないことになるんでしょうね。
でも2,000兆円に届こうという日本の貯蓄を何とか投資に回すためにも、給付じゃなくて投資促進策としてぜひ実施してみてほしいなと思います。
口座を持つと取引する人は圧倒的に増えると思います。
2,000兆円の一部でも市場に循環するようになれば、株価の底上げにもなりますし、企業は成長投資のための原資を手に入れることができます。
しかし、面白いこと考える人がいるもんだなー。
ではまた。
余談 最近気になる
データのバックアップ用に買っておきたいです。
充電は、もはや「ケーブルをさす」なんてめんどくさくて。。
あとはバッテリーですね。PCにも給電できる頼もしいヤツです。
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