21年4月に人材派遣事業を柱とするビーネックスグループと夢真ホールディングスが合併して誕生した「夢真ビーネックス」。
もともと夢真ホールディングスをかれこれ7年程前から保有してました。
当時息子が通っていた保育園の親会社が夢真で、「人材派遣」とか全然わからずに応援の意味で買ってました。
高配当方針で常に4%以上の配当利回りがあり、一時は株主還元にも積極的だったこともあり株価自体も結構上がりました。
長期的にはかなり利益の上がった銘柄だったんですが、ビーネックスに「吸収合併」となりました。
さて、ビーネックスの成績はどうなんでしょうか。
どんな会社?
人材派遣といっても、ただの事務職を集めているわけではありません。
技術系および製造系領域の人材を集め、国内外の企業に派遣したり、あるいは業務請負などを手掛けています。
97年に「共生産業」として立ち上がり、技術労働者派遣業を始めたのは05年と意外と最近です。
2021年4月、建設の施工管理技術者の派遣を軸とする建設技術者派遣で国内大手の夢真ホールディングスと合併したのは先述のとおり。
その時点の売上規模でいうと、ビーネックスが818億円、夢真が587億円という規模感です。
大きいほうが吸収して、合併比率は1:0.63だったそうです。
夢真は売上の比率よりちょっと低評価で吸収されたってことですかね。
さらに、経常利益で見るとビーネックスが48億に対して夢真は60億で、夢真のほうが儲かってる。。。
まぁ、財務状況とか将来性とか、いろいろあるんでしょう。
意外と「海外」の比率が高いところは、将来性を感じさせます。
業績推移はどうでしょうか?
21年6月期は、まだ夢真との合併効果が2か月分しか反映されてないので、売上も利益もあまり動いてませんが、22年6月期には1,550億程度の規模まで拡大するとみられます。
営業利益率は低いですね。。。
合併効果がどう出るか、、、んーすぐに効果が出るのは難しいのかな。。。
株価はどうでしょう???
合併により急激に事業を拡大しており、18年までは平均40%/年の成長を実現していました。
18年下期から、景気後退懸念で株価が下がりはじめ、コロナで一気に500円まで下落してます。
ピークから1/5ですね。なかなか激しい動きです。
配当はどうなんでしょう?
夢真同様、ビーネックスも配当が高い企業だったので、今後も高配当継続が期待されます。
が、22年は夢真と同等水準の配当を「合併記念」として実現しますが、今後はどうでしょうかね。
配当性向は4割程度でコントロールされてましたが20年以降かなり「無理して配当してる」感じがあります。。。継続性がちょっと不安。
営業CFが右肩下がりなのは気になりますが、FCFはちゃんと出てます。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に100万円分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
19年6月は下落局面にはあったものの、まだ株価が落ち始めだったので、今の株価と比較すると利益は出てません。
配当には積極的なので、保有期間が長くなるほど収支はプラスに振れていくでしょう。多分。
結論
夢真の時に購入した株があるので、売却したほうがいいかなと迷っていたんですが、一旦は保留にしようと思います。
高配当方針は株価維持のためにも継続するかなと思います。
ただ、技術人材派遣業というのが思いのほか利益率が低いということがわかりました。
景気の影響も敏感に受けるようです。
海外への派遣業が軌道に乗ってきたら面白そうですが、国内だけではなかなか将来性が厳しいなと思いました。
21年4月の合併時に一時的に2,000円まで急騰したので、その時売っとけばよかったかな。。。
機を見て売却しようかなと思います。
皆さんが投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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