何年か前のベストセラー本ですが非常に読みやすく、かつ気付きの多い本でした。
自分がいかに思い込みが多いかということがよくわかりました。
思い込みというか、昔仕入れた知識を未だ更新せずそのままだと思い続けているという、至極当たり前のことに気づいたということですかね。
昔覚えた知識で「知っている」というのは、むしろ「知らない」よりタチが悪いのかも知れません。
修正する動機がありませんからね。
インパクトのある情報を記憶して、そのまま更新してない
子供の頃、アフリカの飢餓に苦しむ国の映像がTVでよく流れてました。
子だくさんでみんな痩せてて、その日の食料に困っているような映像は怖くてかわいそうで、子供心に大きなインパクトがありました。
食事を残すと、親に「アフリカではその日食べるものに困っている人が・・・」と言われたものです。
昔は確かにそうだったんですが、2017年には子供の生存率は9割以上まで上がり、伴って子供の数も減っている(子供の生存率が上がると出生数が減少するのは世界共通の現象)のが今の現実だそうです。
未だにアフリカをそういう地域だと思っている人は、まだ多いのではないでしょうか。
僕も、アフリカの都市部が日本と変わらないというあたりはテレビの映像等で見て知ってたんですが、全域の統計としてみても、もうひどい貧困環境はほとんどなくなりつつあるんですね。
もちろん無くなってはいないんですが、全体としてはよくなってると。
少しづつ改善を重ねて、僕の記憶にあるような昔の貧困はもう殆ど撲滅されてるんです。
悪い事ほど耳目を集める
メディアは耳目を集めてナンボなので、極端な事例で人々の関心を引きます。
それ自体はウソではないのですが、それが全てと思っては本質を見誤ります。
データで比較して、全体における割合を常に意識しないといけません。
会社でも、声の大きい人、主張の強い人についつい流される傾向があります。
それが全体を現してるのか?極端な意見じゃないのか?常に冷静な視点を持ち続けることが大事です。
わりと勢いに弱い人って多いと思います。
悪い話を聞くと焦ってすぐ何とかしようと慌てますが、そこは一旦落ち着く必要があります。
まず、全体から見た影響の割合を見る
枝葉ではなく8割の幹がどこかおさえます。
次に「危険度」×「頻度」でリスクを測る
その二工程で、大半の危機はさほど大きな問題ではなくなります。
まずは落ち着いて、データを見てちょっとずつ検証していくことで解決できるはず。
ホント、気を付けようと思いました(笑
単純化してわかった気になる
自分のことを言われているようで耳が痛い話です。
単純化した方が覚えやすいし人にも説明しやすいので、ついつい頼ってしまいますがコレは注意が必要。
一面的なものの見方では見えない部分がある事を忘れてはいけません。
成功体験があると、なんとかその型にハメようとしてしまうんですが、ハメて終わりにすると痛い目にあう可能性があります。
他の視点、他人の意見を聞く事を忘れないようにしないと、おかしな仕上がりに突き進むことになります。
その時々で刺さる項目は異なる
本書では10個の本能という形で、おかしやすい過ちを指摘してくれてます。
読むときによって、あぁ、こないだのアレは・・・みたいな反省があれこれ浮かんできて面白いです。
単純化してわかったような気になるあたりは、未だ毎回赤面する章になります(笑
まだまだ発展途上です。
ではまた。
余談:最近欲しいもの
充電も2か所あると助かります。
イヤフォンもあるので。
web会議の快適性を上げるために、外付けマイクが実は効果的という話をよく聞きます。
自分に聞こえる音だけでなく、相手にいかにはっきり伝わるかはかなり重要ですからね。
普通にノートPCでweb会議すると、下からアオる角度の映像になり、なんとなく見下ろしてるような顔つきになります。
カメラが正面に来るように高さを変えると、画面越しの印象が全然変わります。
が、めんどくさくてやってませんでしたが、こういうスタンドがあると便利。
あと、なんとなく恥ずかしくて買ってませんが、ライトの効果は絶大だそうです。
コメント
地球温暖化といわず、気候変動と言い直され始めたことも注意点ですよね。
また、温暖化防止ではなく、脱炭素と。
まあ、地球最高の温室効果ガスは二酸化炭素じゃなくて、水蒸気ですからね。
それは、温暖化が進むと海水の蒸発量が増えてさらに温室効果が、、みたいな話ですかね。
水蒸気を減らすには気温を下げるしかなくて、となると二酸化炭に行きつくということなんでしょうかね。地表の水を無くすわけにもいかないので。
脱炭素と気温の相関がデータで証明されるとわかりやすいんですが。。。