よく言われる投資の副次効果として、世界の情勢に関心を持つようになるとか、経済の構造を垣間見ることができるなどがあります。
経済の構造は法律によって巧みにコントロールされており、ヒラメキとキセイがせめぎ合いながら、大枠のモラルを保ちつつ成長を続けています。
つまり、構造を知ろうとすることは法律や規制を学ぶ事でもあるんですね。
これまでの経験知を体系立てて学んでみたら、割と簡単にFP2級が取れました。
好きこそ物の上手なれ、とはよく言ったものですね。
今回はそんなお話です。
ファイナンシャルプランナー2級とは?
- 試験は年3回
- 受験費は9,000円程度
- 4択マークシートと筆記(計算問題)
- 受験資格は、3級合格かAFP認定取得
- 試験は6割正答できれば合格
- 合格率は5割程度
学習期間は2ヶ月程度で受験者の二人に一人は合格するので、難易度は比較的低い試験です。
ややこしいのは、試験開催団体が2つあること。日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2組織が別の問題で同じ資格の認定をしてます。
詳細な経緯は分かりませんが、こういうのは良くないですね。
利権の匂いを感じてしまいます。。
さらに、合格率で見ても、FP協会が6割程度に対してきんざいが5割程度と、結構な開きがあります。
もらえる資格は同じなのに。
ところが受験者はきんざいの方が多いんですね。意味がわからん。
どうやら、保険会社などが強制的に社員に受験させている事が影響してるみたいです。
んー、この辺だけ見ると取る価値を感じなくなってくるな。。。
何が学べるか?
内容は、宅建や税理士みたいに小難しい話ではなく、広く浅く金融知識を網羅するものになってます。
まさにマネーリテラシーが求められる現在に、非常に有意義な試験だと思います。
受験料高いし、開催団体はなんとなくいまいちだけど。
内容はこんな感じ。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業継承
人生において出会うであろう節目毎に必要となる知識をしっかり網羅してくれてます。
確定申告とか、最初はチンプンカンプンだったんですが、FP学んでたらサラッとこなせたかも。
ただし、こちらはPCのリテラシーも必要ですがね。
e-taxのサイトは秀逸ですが、e-taxソフトを使うとなるとかなりハードルが高かった。慣れたけど。
試験に戻ると、学ぶ中身は実用的で、非常に良い試験だと思いました。
どうやって勉強した?
サラリーマンの特権、会社の補助で通信講座を受講しました。
講座は3万円程度、試験が9,000円程度なので、4万円のコースになりますが、試験代だけで済みました。
業務の役にもたちますからね。会社の人事データベースに登録もできます。
資格の難度は低いかも知れませんが、ちゃんと自己研鑽していることを証明してくれます。
僕が選んだコースは3級から学んで2級合格を目指すというコースです。
3級の知識、2級受験に必要な認定試験(レポート作成)、2級の知識と至れり尽くせリ。
webで講義を受けられるので、通勤時間に音声だけ聞きながら、週3くらいでテキストを20ページずつ進めて行きました。
結構ボリュームはあります。が、金融資産運用とかタックス・プランニングあたりはほとんど既知の内容だったので、「そうそう、なるほどねー」と知識の確認をするだけでスイスイ進みます。
過去問もしっかりついていたので、最後の1週間でひたすら過去問を解いて完成!
一通りやってみて思うのは、似たような問題しか出てないということ。
ざっとテキストの内容を学習したら、あとは過去問をひたすら解いて、見ただけでパターンがわかるくらいにしておくのが一番てっとり早い勉強法かなと思いました。
合格という観点だけで見れば、ですがね。
何に使えるの?
必要に迫られずに取る資格に何の意味があるの?と思ってました。
でもやってみると、自分が好きでやってきたことがなにかの形で認められるというのは、他では得難い充実感があります。
合わせて、僕はサラリーマンなので、常に自己研鑽が求められます。
趣味で学んでいることが会社でも評価されるならありがたい話です。
補助金まででるし、ありがとー(笑
FP2級だけで独立というのはなかなかハードルが高いですが、投資、事業すべてのベースになる「必修科目」みたいな資格です。
これをベースに「専門科目」を身に着けて戦いに臨む感じですかね。
投資をするなら知っておきたい内容の「良い資格」でした。
独学なら2,000円も出せばテキストが買えます。
投資好きの人は思いの外スラスラ進むので、結構楽しいと思います。
ではまた。
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