世界最大市場の米国における金融市場に絶大な影響力を持つ会社、ゴールドマン・サックス。
好調が続く米国市場でその恩恵を存分に享受している、あるいはこの好景気を作り出している源泉でもある米国金融界の巨人ですが、米国株投資家のブログではあまり名前が挙がってこないような。。。
売買代金のランキングで見ると、有名な割に取引額はそれほどでもないというか。
まぁ、近所の銘柄も有名所ばかりなので、もちろん少ないわけじゃないですが、日本の売買代金は金融株が上位に並んでいることを考えると、米国随一のゴールドマンがなんで72位???なんて思ってしまいます。
もちろん、売買高は人気投票ではありませんが。
どんな会社?
投資銀行業務を中心とする世界有数の金融グループです。
リーマンショック後の金融危機を乗り切るために銀行持ち株会社に移行しましたが、世界中で投資・証券業務の他、M&Aの仲介、各種金融商品の取引から保険・不動産業務まで、広範な金融サービス事業を展開しています。
財務長官を務めたロバート・ルービンやヘンリー・ポールソンはゴールドマン出身です。
政府の金融政策を担うような人材を輩出する企業です。
その報酬も突出しており、社員の平均年収は3900万円、役員は1億円超ということで、ウォール街批判の象徴的な企業でもあります。
そういえばこの人もゴールドマンだったな。
業績推移はどうでしょうか?
売上はきっちり右肩上がりを維持しています。
564億ドル、実に6兆円近い売上があり、更に利益は1.5兆円ほどになります。
利益率は22%と、日本企業から見たら羨ましい水準です。
三菱UFJの利益率が18%程度になります。
株価はどうでしょうか
コロナショックで下がりましたが、その後の回復局面で株価は大きく伸びています。
SP500と比較するとよく分かるんですが、良くも悪くも景気の変動影響を大きく受けるようです。
コロナによる下落も急ですが、その後の回復も急です。
ドキドキハラハラ銘柄ですね。
配当はどうなんでしょう?
配当は出してますが2%程度です。
インカムゲインを目指して持つ銘柄ではないですね。
配当性向が13%と低いです。
成長投資を主眼としている証左ですね。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に1万ドル分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
18-19年は株価はボックス圏で上下していたので、コロナ禍を抜けて一気に株価は上昇しました。
結果、この2年で株価は1.9倍になってます。
乱高下しますが、この2年を切り取れば良い投資だと言えます。
あくまでこのタイミングなら、という話ですが。
結論
リーマンショックのように、金融は「よくわからん」金融商品がたくさんあり、知らないうちに不良債権を抱え込んで、○○ショックで一気に吹き出して瓦解するという過去があります。
この「よくわからん」が曲者で、なかなか開示情報だけで状況を把握するのが難しいと思います。
身近じゃないからですかね。
景気に非常に敏感なところも、庶民にはちょっと難度が高いかなと。
でも、ゴールドマンクラスの大きな金融グループなら、○○ショックで過剰に売り込まれたところを買うっていうのが、もっとも良い手かなーとおもいました。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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