FITによる単価保証と、太陽光という「空室リスクなし」の高稼働保証により、インフラファンドの収益はとても安定的だとおもってました。
野村の信用取引を利用して配当によるインカムゲインを狙う運用をしてたんですが、全く以て困った展開になりました。。。
権利落ち⇒増資⇒不明の下落
保有しているインフラファンドの大半を占めるのがジャパンインフラファンドです。
配当の権利月が11月と5月になっており、株価も権利月に向けて上昇し権利落ちと共にガクンと下がる、そんな推移でした。
ガクンと下げても半年かけて戻るというのが22年までだったんですが、22年は半分ほどしか戻らず、23年に至ってはさらに下がる展開となってしまってます。
安定がウリのインフラファンドなのに23年11月の配当落ち直前から株価が急落してしまいました。
そして追い打ちをかけるように増資を発表してさらに下落。
加えて、なぜか年末にかけてもう一段落ちました。ここは庶民では原因がわかりません。ネット上でも？？？が飛び交ってました。
参加者が少ないので、心理的な影響ですぐに株価が動いてさらに増幅された結果だったのではと思います。
いやー、信用買で結構な金額になってたので、マイナスインパクトが強烈でした！
23年10月時点では含み益が＋30万ほどあったのに、12月末時点では▲100万円超まで含み損が膨張。。。
一体何が起きてるのかさっぱりわからず、ただただフリーズしてました。
みんな逃げ出しはじめた？？
インフラファンドはREITなので、その利益の全額を配当還元する代わりに税制優遇が受けられます。
おかげで高い配当利回りを実現しており、半期で3.5%、通期では6～7%という配当を出してきました。
安定性とインカムゲインの高さが魅力だったわけですが、キャピタルの部分が棄損し始めたというのは非常に危険なサインです。
原因はいろいろありそうです。
出力抑制
特に九州地方に発電所が集中しているファンドにおいては、昨年は2割程度売上を削られた模様。東電や中電は抑制対象外と言われてましたが、それは将来を保証するものではありません。
東電も24年から、大規模事業者を中心に抑制を依頼していく方針とか。
今後太陽光発電がどんどん広がっていくと、特に5月くらいの「暑くないので電力消費少ない」「日照時間が長いので発電量が多い」ような時期は、出力抑制せざるを得なくなるんでしょう。
FITで単価保証されていても、買い取ってもらえないというのはなんというか、、、徳政令みたいなもんですね。。。
託送料
発電した電力を送電線で送るわけですが、この道を使いたいなら通行料を徴収するゼ！というのが託送料です。
これもなんとも後出しジャンケン感が強いんですが、出力抑制・廃棄料積立に次いでどうやら実現しそうな気配。
インフラファンドの事業規模で託送料を取られるとスゴイ金額になるし、それはそのまま配当原資の削減となってしまいます。
投資家としては不安になりますよね。。。
FIT切れ
インフラファンドの特徴なんですが、すべての設備が20年という期限付きの収益構造です。通常の不動産REITなら建物が存在する限り永年の運用が可能ですが、インフラファンドは20年の期限付きです。
ただし、20年間は空室なしですし単価も変わりません。
20年も期間があるなら、まだずっと先のことだから投資したほうがいいでしょ！と資金が集まったわけですが、年数の経過とともに徐々に「あれ、そろそろタイムリミットじゃねえか？」という人が増えてきて、手を引き始めているようにも見えます。
ファンド側もほっといたら全部期限切れになってしまうので、毎年新しい発電所を追加していっています。ただ、REITなので手元に利益が残ってないため、購入資金は増資に頼ります。
で、結果株価が下がると。。。
そっか、方針転換の頃合いかな。。
インフラファンドはかれこれ2年くらい投資してきて、高配当のおかげでそれなりに利益がでてました。
しかしながら年末の暴落により、現時点でも含み損が▲60万円ほどある状態です。
金利や手数料を考慮しても、トータルでは数十万のプラスが出てはいるので、引き際としてはいいのかもしれません。
ホントは毎年分配金で100万円の利益が出る設計だったんですが、ちょっとそういう状況ではないような気がしてます。個人的には。
配当金は確かにもらえるんですけど、増資と意味不明の下落で元本がどんどん棄損していくので、結局手元に残らない。。。
手堅いと思って資産配分した割合が高かったのですが、リスクが高いなら他の方法を検討すべきかなと考えてます。
なやましーわー。。。
ではまた。
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