銘柄選定にはいろんな視点がありますが、「配当」というのはその年の通知表みたいなもんです。
株主から経営を任された経営者は、「今年これだけ成果が出ました!よってリスクをとって出資してくれた皆さんにはこれだけのコミッションをお支払いします!また来年もよろしくね!!」ということで配当を出します。
まぁ、企業は続いていかないといけないので、儲かったお金は次なる成長のために投資するほうが正しい気がしますが、投資家はまず成果を出せと迫るわけですね。
「お世話になってます、これからも同じくらい利益は出していくので、引き続きよろしくお願いしますね!」というのが高配当企業、「うるさい!ちゃんとやるからちょっと黙って見とけ!!」というのが無配当企業という感じですかね。
ん-、ちょっと違う(笑??
まぁ、僕のイメージはこんなもんです。
投資の本質は後者なんでしょうが、僕らにも生活があるので、成果の一部を還元するスタンスの会社には投資をしたくなるというモチベーションが働きます。
どんな会社?
「日本」の名を冠するところからもわかる通り、日本の海運最大手です。
世界でも有数の大規模な船を持ち、鉄鉱石や石炭を運ぶドライバルク船、原油や石油製品を運ぶタンカー、自動車船、LNG船などの不定期専用船を運航します。
一口に「海運」と言ってもいろんな種類があるんですね。
海運に加え、陸運、空運などの国際輸送網を持ち、事業の多角化を進めているようです。
船だけじゃないんですね。
傘下には郵船ロジスティクスや日本貨物航空などがあります。
業績推移はどうでしょうか?
直近の売上は2.3兆円、経常利益率は驚異の44%です。
売上規模は17年をピークに減少トレンドにありましたが、21年から利益率が爆騰してます。
いったい何が起きたの??
実はこの会社、自社の「営業利益」では21年度で2,700億円程度でした。それでもすごいんですけど。
これが、「経常利益」になるとなんと利益が1兆円に化けます。
秘密は「ONE」
日本郵船・商船三井・川崎汽船が共同出資するコンテナ船会社「オーシャン・ネットワーク・エクスプレス」の業績が爆上げしているからです。
コロナで海上輸送が混乱したところに欧米を中心とした世界的な需要増によりコンテナ輸送が引っ張りだこのようで。
18年に設立され、20年に黒字化したばかりのONE、なんと21年の純利益は1.9兆円だそうです。
ここからの配当が7,000億円ほど入って、日本郵船の業績をびっくりするような水準に押し上げてます。
完全に親を食っちゃってますね。。。
株価はどうでしょう???
そういうことなんですね。
ONEが黒字化したあたりから徐々に株価を上げ、昨今の実績で一気に5倍まで跳ね上がってます。
まだまだ旺盛な需要に支えられてコンテナ事業は高出力を続けています。
配当はどうなんでしょう?
見たことない水準(笑
大丈夫か?大丈夫そうだ!
なんと、こんなに配当出しても配当性向は24%という低水準。
ONEの好調がいつまで続くかはわかりませんが、身を削った配当ではなく、至極順当な水準。
むしろ、継続性に疑問符がつくので、株価が伴って上がってないとみるべきかもしれません。
あるいは株価が過少評価なのか。
結論
どんなにネットが浸透しても、「物流」は絶対に残ります。
そういう面では市場が蒸発してなくなるような業界ではないと思います。
が、業績の乱高下を見ていると、ちょっと投資対象としては不安になります。
ただ、この先1年とか2年とかはこの業績が維持できるような気がします。
その間は10%!という見たことないような配当が維持されるのであれば、なんか飛びつきたくなる。。
なんか危ない気もするけど。。。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
おまけ お気に入り紹介
お気に入りのビール用グラスですが、もう一回り大きいのが欲しい。
いろんなサイズをそろえたくなるくらい使い心地がよかったです。
ただし、扱いに気を遣いますが、、、補って余りあるよさ。
そしてビールは最近これがお気に入り。
糖質ゼロでもビールの味がすると思う。
ただし、アルコール低めなのでちょっと薄い感じするんですよね。
濃いめが好きな方はこちらの方がいいかも。しっかりビールの味もします。
つまみもできるだけ健康に寄せて。
健康気にするならビール飲まない方がいいし、つまみも余計な間食だし。。。
でも、やめたくないから、やめないながらも健康寄りの選択です(笑
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