ZOZOの創業者と言えば前澤友作さんが何かと話題を振りまいていました。
最初は変な名前の会社だと思ったんですが、いつの間にか生活に入り込んでました。
ZOZOスーツとか宇宙旅行とか彼女が剛力とか100万円お年玉とか、いろいろ型破りなことをして常に世間の耳目を集めてました。
素がそういう人だったのか、戦略的にそうしてたのかよくわかりませんが、結果的に前澤さんの人生を使って大きくなった会社がZOZOなんでしょうね。
つまりそれって「親」ですね。つまるところ創業者と企業ってそんな感じなんですかね。
どんな計算があったかはわかりませんが、現在、洋服を買うときはZOZOが必ず選択肢にあがります。
ネット通販では。
正直、洋服をネットで購入することにさほど興味はないんですが、すでに「枯れた」業界で一大企業を作り上げたという点で非常に興味のわく会社です。
どんな会社?
日本最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営してます。
そして2019年にZホールディングス傘下にはいってます。
中核となるZOZOTOWN事業は、各ショップの商品を受託在庫として預かり受託販売します。
つまり、在庫リスクは一切持たずに、集客を担当してます。
ショップからは商品取扱高に応じた受託販売手数料を受け取り、撮影、採寸、物流、カスタマーサポート、運用サポートなど、ECに必要な業務を提供する事業です。
まさに百貨店ですね。物理的なビルを建てる代わりにネット上にモールを作ってその機能を提供したということです。
思いつきそうで思いつかなかった、あるいは誰もやってなかった、ということですかね。
それがこれだけの売上を生み出しました。
その分、既存の百貨店は浸食されたということです。ファッションのセグメントでは。
そもそもは1998年、輸入CDなどの通信販売を行う有限会社スタート・トゥデイから始まって、04年、「ZOZOTOWN」を開始したそうです。
19年、Zホールディングスと資本業務提携。同年、PayPayモールにZOZOTOWNを出店。
結果的にはこれがかなり効いてるようです。
業績推移はどうでしょうか?
前年比120%程度の水準を着実に継続して事業を拡大しています。
特筆すべきはその利益率でしょう。
1,500億円の売上のうち3割が利益という事業構造です。
これは製造業ではなく、「販売プラットフォーム」の提供事業者だから成せるワザという感じですね。
zozoの仕事は集客です。
いかに多くの人をサイトに呼び寄せ、協力会社が提供する商品をいかに魅力的に訴求し、そして実店舗よりたくさん売るという、この骨格が利益の源泉です。
原価は「アイディア」なので利益率は必然的に高くなると。
いや、広告宣伝費がかなり重石になりますけど。
20年に大きく業績を伸ばしているのは、paypayモール出店によるマーケットの拡大と「巣籠り」による需要増が影響しています。
コロナ影響はマイナスだけじゃなく、これを機に成長している企業もあります。
株価はどうでしょう???
18年に急落しています。何が起きた??くらいの急落です。
ARIGATOサービスで、有料会員に対する割引サービスを提供した結果、有力ブランドが離反「ゾゾ離れ」を起こしました。
合わせて話題を集めた「zozoスーツ」がスムーズに立ち上がらず、遅配等により想定程利用が伸びませんでした。
結構ガタガタになったんですが、Zホールディングス傘下にはいることによって一気に持ち直しましたね。
同じwebで展開している事業者同士、シナジーは間違いなく期待できましたし、実際成果も出ているようです。
少なくとも株価の面では英断といえるでしょう。
配当はどうなんでしょう?
成長企業らしく、配当利回りは低めです。
18年にかけて年々減配していた悪い流れを、19年から断ち切ってます。
こういうV字の転換ができるのは、スタートアップの強みですね。身軽にきびきびと戦略を策定して実行していきます。
前澤さんもスパッと退いてます。
配当利回りは1%台なんですが、配当性向は4割ほどあります。
それだけ株価が高い=期待が高いということなんでしょう。
18年以降、営業キャッシュフローもしっかり右肩上がりになってます。
フリーキャッシュフローも確保してますから、配当を払っても全然余裕があります。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に100万円分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
100万円が190万円になる、年間で見ると45%の利回りになります。
19年は沈んでいた時ですから、なかなか現状を予測するのは難しいですね。
Zホールディングス傘下の情報が入ったときには、すでに高いでしょうし。。
でも、これだけ大手の銘柄でも2年で2倍近い利益が出せるというのは、やっぱり個別株の魅力ですよね。
見極められないけど。。。
結論
20年の成長が顕著だったので、フェアバリューは低めになってます。
洋服をネットで買う文化、というのがこのコロナ禍で強制的に定着されたような気がします。
「実物見ないで買うなんて???」と敬遠されてたものが、いざやってみたら「これで十分かも」ってなったように思います。
そう思わせる水準のサービスを提供したのは、この会社の功績でしょう。
指標だけ見たら買い時なんですが、、、、んーーー。
ファッションって浮き沈みが激しいイメージです。
あまり気乗りはしないんですが、先入観は良くないので少しだけ買ってみようかと思います。
これも経験ですからね。僕の。
でも、皆さんもが投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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