「フィンテック」といえば、ここ10年ずっと投資界隈をけん引するトレンドワードでした。
フィンテックがこれだけもてはやされているのに、日本のメガバンクがずっと沈み続けているのはなぜなんでしょうか。。。
先日三菱FGを検証した際、「弱ってるのは確かだけど、弱っても生み出す利益は巨大。巨人だから。」という状況がチラリとみえました。
「腐っても鯛」じゃないですが、メガバンクはそれだけの資産と人材をため込んでいるので、何かをきっかけに化けるかもなと感じてました。
・非効率な店頭業務:待ち時間異常。。。ネットとの差がありすぎ。
・過剰なインフラ:店舗多すぎ。人も多すぎ。でも資産でもある。
・技術革新の遅れ:チャレンジして失敗が許されない。お金のことだけに。だから「枯れた」技術しか使わない。。。
足を引っ張る要素はたくさんあります。
それでも、化けなかったとしても、その図体の大きさ故にそこらの企業では出せない水準の利益が出せる企業だなと思ってました。
最もディフェンスの甘そうな一角がコケました。。
興銀+第一勧銀+富士銀という、いわば「オールスター」みたいな合併で生まれたみずほ。
故にシステムの融合がうまくいかず、当初は何度も障害を起こしてました。
金融庁から「業務改善命令」まで出されて、四苦八苦した過去があります。
安定したと思ってたんですが、21年2-3月の間に4件もの障害を起こしています。
とりわけ重要視していた「安全・安定」が崩れたわけですから、市場の反応は辛辣?
と思いきや、さほど反応してません。
青線がみずほ、ピンクは三菱UFJです。
相対的には低いですが、21年2-3月は似たような動きをしています。
意外とみんなこの程度では離脱しない?
あるいは、浮動層はすでに離脱済み??
非常に興味深い動きです。
今回はどうなんだ?
まだ詳細は明らかになってないですが、現時点では「原因不明」だそうです。
原因がわかったところで、また違うケースが発生する可能性が高いので、信頼はガタ落ちでしょう。
で、株価はどう動くんでしょうね。。。
前回はさほど反応してないように見えます。
全国に張り巡らした店舗網と、圧倒的な融資先や法人顧客があるので、店頭業務でちょっとコケたぐらいでは業績に影響しないでしょうか?
全然わかりませんが、ネットを利用した多様な金融サービスが割拠し、ビットコインをはじめとする既存金融概念が日々更新されているなかで、旧体制的な鈍重さがひと際目立ってしまいました。。。
かつて
興銀という重厚長大産業を育成するミッションを持った国策銀行にあこがれた時期がありました。
株式投資を始めた15年程前、最初に候補にしたのは金融業界でした。
最初に買った株は信越化学でしたが、2番目はみずほでした。
もう売っちゃったけど、思い入れがあるが故に気になります。頑張ってほしい。
物理的な店舗網、顧客基盤、人材、あと保有する資産。
どれもそこらの企業では手に入らないものを持ってます。
頑張ってほしい。
がっかりする対応が続くようなら、空売りしちゃうからね。。。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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