三菱UFJ銀行を中心とした金融グループです。
って知らない人はいないでしょうというぐらい有名で、店舗も多いので身近ではありますが、実のところ統廃合を繰り返していて、どこからどこまで傘下なの??ってよくわからなくなります。
- 三菱UFJ銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- 三菱UFJ証券HD
- アコム
- 三菱UFJNicos などなど
- アユタヤ銀行(タイ)
- バンクダナモン(インドネシア)
- モルガンスタンレー(持分適用関連会社)
なんともそうそうたるメンバーです。
が、この日本の失われた30年は、そのまま銀行の苦難の年月でもありました。。。
銀行の不振はずっと言われてきましたが、それでも2015年までは日経平均と連動してきました。
しかし、2016年以降、日経平均が復活していく一方で、銀行株は共連れずに沈下していきました。
2015年下期を1とすると、日経平均は50%上昇しているのに、MUFGは▲24%下落してます。。
21年で少し回復していますが「やっとコロナ影響を回復した」くらいの水準でいまだくすぶっています。
業界勢力図ってどうなってるのかな?
3大メガバンクといえば、三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)の3陣営になります。
MUFGは経常収益6兆円、経常利益1.0兆円で断トツの規模になります。
純利益では19年にSMFGに抜かれましたが、20年度決算では7,800億円を計上。SMGFに2,000億程の差をつけて1位に返り咲いています。
(19年はのれん償却に伴う一時的な利益悪化だったようですね、海外はチョイチョイ失敗してる模様)
各社の特徴としては、MUFGは規模が最大で、特に海外の売上が多い点、SMFGは規模は劣るものの利益率が最も高い、みずほFGはグループ一体化を推進して、業態の垣根を取り払う事業展開で先行しています。
業績推移はどうでしょうか?
不勉強で、銀行の売上とか利益の見方が全然馴染まないです。。。
PLだから売上と利益を探すんですが、銀行は違うんですね!
とりあえず、ザックリ経常収益≒売上、経常利益≒営業利益とみてみました。
利益が1兆円、ちなみに純利益でも20年度は7,800億円ありますから、すごい規模の会社です。
利益率でみると17.5%ありますから、製造業一般の5%とか見てると「すごい利益率」に見えます。
これだけ長らく苦難の期間を過ごしても、まだこれだけの利益が出せて、15%超の利益率が確保できているというのは、やはりこの業界の「厚さ」を感じます。
配当はどうなんでしょう?
直近の株価は605円です。一株配当25円なので、配当利回りは4%超となります。
6兆円の売上と1兆円の利益を出す会社が4%の配当利回りを出すと。
さらに、配当性向は40%程度なので、利益全部を配当に振り切った「配当最優先」企業でもないです。
なかなか魅力的です。
肝心の株価は???
アベノミクス前夜は300円まで落ちた株価は、この10年で600円まで回復してきました。
2016年の急落は日銀のマイナス金利導入がきっかけでした。
直近ではコロナショックで400円まで落ちてます。
やはり金融は経済状況の影響を大きく受けます。
そういう面では、今後コロナが解消されて経済が回りだすと、加速的に伸びる可能性があるかなとも思います。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に100万円分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
足元の株価が、コロナ明けを見越してか上がり始めています。
配当の良さも相まって+28万円の利益が出てます。
100万円投資して年間14万の利益ですから、年間14%で運用できたことになります!
結論
銀行の店頭業務の効率が悪いとか、キャッシュレスでATMは今後不要?とか、銀行業務はネガティブな情報があふれてる気がします。
確かにそこが収益の柱になっている地方銀行等は今後淘汰されていくんだと思うのですが、メガバンクに関してはちょっと違うのかなと思いました。
30年に及ぶ低成長を経ても、なお6兆の売上と1兆の利益が出せる事業構造は、他にマネのできない金融事業ができているからなんだろうと推測します。(すいません、そこまで見極めできてませんが)
でも、30年も低成長ということは、やっぱり今後も急成長は期待できません。。。
キャピタルではなく、インカム狙いなら投資もありかなと思いました。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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