認知症、怖いですね。
ゆっくり記憶が無くなっていくなんて、そして時々頭に霧がかかったり、そして時々戻ったり、それを全く自分で制御できないなんて、何たる恐ろしさ。
さらに怖いのは、自分がかかるのも怖いですが、家族がこれで記憶を奪われていくなんて何としても避けたい。
それなのに、認知症にはいまだ有効な薬がありません!
だから、「効果がありそうだから臨床実験」とか「FDAが審査」とかいう情報が出るだけで株価が暴騰します。
それだけ待っている人が多いってことなんでしょう。
この薬の開発は社会的意義のある仕事だと思います。
どんな会社?
製薬会社です。チョコラBBとかが馴染がありますね。
でも事業の柱は神経領域とがん領域を戦略的重要領域としてます。
この2領域に研究開発資源を集中的に投入して、まだ治療法が確立されてない疾病に対する医薬品の開発を進めています。
最近ではバイオジェンとの共同開発でアルツハイマー型認知症の治療薬を開発、米国で承認申請とのことで大きくニュースになりました。
認知症関連の新薬についてはかなり力を入れている事業領域となります。
業績推移はどうでしょうか?
2019年までは右肩上がりの売上ですが、20年は減収になってます。
19年の売上を支えていた抗がん剤「レンビマ」ですが、20年はコロナに伴う「受診控え」で売上が大きく落ち込んだ模様です。
期待のアルツハイマー型認知症の新薬はまだ検証段階にあり、売上に貢献していません。
株価はどうでしょう???
2015年の急騰は、バイオジェン社との認知症新薬の共同発表で一気に動きました。
その後、米国での審査申請とか、開発中止とか、とにかくこのアルツハイマー新薬のニュースで急騰、急落を繰り返しています。
21年6月、ついにFDAがアルツハイマー型認知症薬の「承認」をしたということで一気に12,000円まで突き抜けました。
が、「効果次第では取消もありうる」という承認だったので、「取消の可能性が濃厚では?」という情報でまた一気に9,000円まで下げてます。
とにかくこの新薬次第で株価が乱高下してます。
配当はどうなんでしょう?
配当利回りは2.2%と、さほど高くはありません。
配当利回りはさほど高くないですが、配当性向は100%越えもあります。
利益の割に株価が高いといえるでしょう。
新薬への期待の表れですね。。。
自社株買いでのEPS改善という手段はとってないようです。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に100万円分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
100万円が2年たっても103万円にしかなりません。
まぁ、増えてるからいいですが。
いつかアルツハイマーが薬で治せる日がくるなら、この投資は意味があるかもしれません。
おまけにちょっと増えてくれるなら、こんなありがたい話はありません。
結論
19年の利益に対して20年の減益幅が大きかったので、PEGレシオはマイナスになってしまってますが、PERで見ると20年度は50を超えてます。
PERを推移でみると、上下幅が非常に大きいです。
新薬のニュースで株価が乱高下するので、あまりこの手の指標が参考になりません。
アルツハイマー型認知症を「治る病気」にしてほしいので、どこかのタイミングで買いたいと思います。
これは利益とかの観点ではなく、いやそれもありますが、頑張ってほしいという応援のために投資したいと思います。
皆さんが投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
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