昨年後半から顕著な下落が目立つアリババ。
取引量も落ち着いて、下落もそろそろ落ち着くかなと、ちょっと買ってたんですが、思惑は外れてもう一段落ちてます。
直近の株価推移をS&P500と比較してみる
青線がアリババ、赤線がSP500です。
2020年9月を0とすると、1年でアリババは4割下がりました。
一方SP500は3割上がってます。
中国政府による「富の平準化」の方針のもと、巨大化しすぎたアリババは独禁法違反の咎を受けて罰金刑に処されてます。
とはいえ、中国のDXを推進してきた同社の勢いをそぐことは国としてみたときに競争力の低下につながることは疑いありません。
だからちょっと懲らしめたら、また成長軌道に乗ると思ってました。
そうでもない兆候が。。
ところが、富の平準化の勢いはまだまだ収まりそうにありません。
このところ中国の人気俳優や国民的大女優といった、国民の耳目を集める立場の人が相次いで批判・業界追放の憂き目にあっています。
「封殺」という表現がちらほら見られますが、国家の意にそぐわない場合は現実社会でもネット上でも徹底的につるし上げられてます。
前述の女優はネットで名前の検索ができなくなり、出演者名クレジットも削除されているとか。
当然過去の作品の放映は禁止ですし、新作への出演も禁止だそうです。
完全に干されてます。。。
「国家に批判的な発言や行動をした場合ひどい目にあうぞ」という見せしめは、アリババで終わったわけじゃなさそうです。
むしろ強まってる気配さえあります。
「大企業封殺」
アリババ・テンセント・ディディは独禁法違反で莫大な罰金支払いを命じられました。
「塾禁止令」
義務教育の子供に塾は不要!鶴の一声で1000万の塾講師は路頭に迷うことになります。
「劫富済貧」
どうなるかわかりませんが、富める者から貧しいものに富の再分配を進めるということです。
8月の会議で正式に宣言されているので、これからどんな動きになることか。。
共産党ですから。。
そっか、ちょっと忘れかけてましたが、中国は共産党の国家なんです。
共産主義の国が、一時的に「先に富める者から富みましょう」と資本主義的な政策によって国力を高めていたわけですね。
それがある程度めどがついたので、さてここから当初の共産主義の実現を進めますよと言ってるんですね。
近代からの歴史の流れで見れば当たり前な感じもしますが、ここ30年の資本主義的な急成長を見ていると、ここから「共産主義に戻るなんて、本気でできるの?」と思ってしまいます。
が、やろうとしてますね。。程度の差こそあれ。
どうしようかな。
損切は必要と言いながらまだ持ってます。
株数は減らしますが、持ってはいようと思います。どんな展開になるのかわからないので。
なんせ、前代未聞のかじ取りをやろうとしてるわけですからね。
でも、、上がってほしいな(笑
ではまた。
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