コロナでしぼんだ景気を支えるために景気拡大方針を続けてきた金融政策ですが、いよいよコロナ禍にも出口が見え始め、政策の転換時期がやってきたようです。
「インフレ率の急上昇」とか「利上げ」といったワードが紙面を賑わしていますが、果たしてどれくらいの人が理解してるのかなー、と思います。
このマイナーなサイトにたどり着いた方は一定の投資知識をお持ちの方が多いでしょうから「そんなん当たり前」なのかもしれませんが、僕はいまだにちょっと混乱します。
あれ、利上げすると何がどうなるんだっけ??と順番に考えないとわからない(笑
NHKのニュースや新聞のトップに出る大ニュースみたいですが、響いてる人は果たして何割なんでしょうね。
僕の予想では1割程度なんじゃないかと(笑
何がどうなる?を自分の頭で整理しておこうと思います。
利上げと利下げ
国の中央銀行は政策金利を上げたり下げたりすることで景気をコントロールします。
景気が過熱しすぎた場合には金利を引き上げ(=利上げ)て景気を冷まそうとし、反対に景気が後退する場面では金利を引き下げ(=利下げ)て景気の失速を防ごうとします。
なんで国の金利で景気が動く?
国が金利を調整しただけで、なんで「景気」といういろんな要素がぐちゃぐちゃに絡んでもやっと動く怪物をコントロールできるんでしょうか?
ホントに要素はたくさんあるんですが、「教えて!にちぎん」さんによると骨格となる仕組みは以下のようです。
- step1銀行の貸し出し金利が下がる
銀行は低い金利で資金が調達できますから、その分安く企業や個人に貸し出せます
- step2企業・個人がお金を借りて設備投資をする
金利が高いと借入に慎重になりますが、金利が安いなら投資で利益を出しやすくなります
個人も住宅ローンが組みやすくなり、持ち家の購入が活発化します。
- step3消費が活発になり景気が良くなる
モノが売れるようになり、企業に利益が出て、個人の給与も増えます。
そうするとまた消費が活発になります。
- step4消費が増え需要が増大した結果、物価が上がる
「同じものでも、欲しい人がたくさんいると値段があがる」という経済の原則どおり、消費の活発化は物価の上昇を招きます
金利を上げた場合はこの逆ですね。
- step1銀行の貸し出し金利が上がる
銀行は高い金利で資金調達せざるを得ず、その分企業や個人への貸出金利も高くなります
- step2企業・個人はお金を借りにくくなる
お金がなければ設備投資も住宅購入も見送らざるを得ません。
- step3消費が停滞し景気が悪化する
モノが売れないので企業の業績も拡大せず、利益も給料も増えません。
- step4モノが売れないので物価が下がる
「同じものでも、欲しい人がたくさんいると値段があがる」の逆もまた原則です。買う人がいないから値段が下がります。
じゃ、量的緩和ってなんだ?
中央銀行が国債を大量に買うことにより市場に資金を供給する金融政策です。
市中に資金が大量にあるので、貸出金利が下がって「金利を下げた場合」と同じような効果が期待できます。
日本では景気回復のために政策金利を0%にしたんですが、それでも景気が上向かないので、さらに量的緩和をおこなってとことん景気刺激策を実施してきました。
日本が先行して、その後米国や欧州も実施してます。
今回、なんで利上げをするの?
アメリカの消費者物価指数の前年比推移はこんな感じだそうで。
日本にいると「インフレ目標2%!」と掲げながら全然届かずに10年近く経過してますが、米国の消費者物価指数は急騰しているようです。
そもそも毎年3%のインフレって、すごい社会ですね。
コロナでインフレは一度低下したものの、直近で急上昇しています。
これを受けての利下げと量的緩和の終了ということなんですね。
ちょっと行き過ぎた景気の勢いをいったん鎮めようと。
大事なこと!
景気が上向くにせよ、下向くにせよ、コントロールできてるってことが大切だと思います。
加えて今回利上げして量的緩和も終了するということは、今後もしも景気停滞期を迎えたときに使う武器があるということです。
日本はヤバいですね。
いま最終兵器を全部使っている状態です。
もし今後景気が悪化したら対処する武器がない!
武器を作るには、景気に余力が出たら遅滞なく利上げなり量的緩和の終了なりをおこない、有事に備える政策が必要です。
ってことなんだなー、ということがわかりました!
ではまた。
余談:PC周りのガジェットが気になる
中継器だとWIFIのつなぎ先変更とかめんどくさいですけど、メッシュなら同じIDでシームレスに利用可能です。
自分だけなら中継器でもいいんですが、PCに弱い奥さんとかいると、こういうのがあった方がべんりだなーと。
googleフォトのストレージが有限になったので、写真は自分でバックアップしておいた方がいいかなと思ってます。
今時は1TのSSDが1万円台で買えてしまいます。
写真が趣味なら別ですが、日常のスナップショットなら1Tで十分です。
ウチのペースだと10年近く持ちそう。。SSD2台買ってバックアップしておこうかな。
いろいろ便利な周辺機器があってワクワクしてしまいます。
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