その昔、民放でやってた「マルサの女」で山崎努が言ってました。
あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。
あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?
これ最低だね。
なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。
いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。
そうすりゃコップいっぱいの水は……
マルサの女のセリフより
これって数年前に言われた「トリクルダウン理論」ですね。
元本を削らずに、元本が生み出した利益の範囲で使っていけば、いつの間にか資産が積み上がってるさということで。
それを実際やってみたらどうなんかな?と思ったんですが、結論から言うと「たれてくるやつ」を舐めちゃうと、複利効果が半減してしまうのであまり美味しくないかなと思います。
初期投資1000万円、年60万積立投資、株価5%成長が続いた場合
利益確定せず
利益確定せず、ひたすら株数を増やしていきます。
15年後には投資額に対して+434万円の利益がでます。
毎年利益確定
似たような推移になるんですが、15年後の手残りが+343万と、利益確定しない場合と比べて100万円もの差が開いています。
毎年利益確定してしまうので、株価が低い段階で売ってしまった分の差が15年で100万円にもなったということですね。
前項の条件で5年目に株価がリーマン級▲50%を食らった場合
利益確定せず
先日記事にしたような結果でした。
5年目にリーマン級のメルトダウンを食らっても、15年目には161万円の利益が出てます。
複利の強さを感じさせる結果ですね。
毎年利益確定
まぁ、そうかなという結果ですが、意外なほど差が開かなかったですね。
じゃ、毎年確定なんてしないほうがいいのか
意味ないじゃん。毎年利確するもの手間だし。
いや、ひとパターンだけあります。毎年利確したほうがいいケースが。
前半株高で後半値下がりするパターンだと、わずかながら「毎年利確」のほうがメリットが出ます。
ある程度安定した値動きが期待できる高配当銘柄だったら、利確せずに複利最大化するのが一番いいのかなとおもいました。
みなさんも投資される際にはよく検討の上、ご自身でご判断ください。
ではまた。
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