人工知能というと2001年宇宙の旅で描かれたHALが有名ですが、現実のAIは賢すぎて人類の脅威になるものというよりは、人間の作業の自動化・高速化という側面が強いように思います。
いやもちろん、庶民の知らないところで開発されてるのかもしれませんが。
もうちょっとで「シンギュラリティ」に到達して、劇的な変化が生じるのかもしれません。
このAIの発展という期待を一身に負う会社がNVIDIAです。
PCに入ってるGPUの会社としては知ってましたが、AIの担い手というのは、はずかしながら昨年まで知りませんでした(苦笑
さて、どんな会社なんでしょうか。
どんな会社?
人工知能コンピューティングがメインの会社です。
グラフィックスセグメントは、昔からあるGeForceのGPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)の事業になります。
PCのオンラインゲームなんかする人は結構愛用されているんではないでしょうか。
ゲーミングPCにはこれが欠かせないパーツとなっています。よく知りませんが(汗
コンピューティングおよびネットワーキングセグメントは人工知能(AI)、自動運転などを提供しています。
このセグメントが爆発的な成長を遂げてるんですね。
同社のCUDAというアーキテクチャがディープラーニングに適していたため、一気に成長し、自動運転に関しては圧倒的な地位を占めるまでになっているそうです。
業績推移はどうでしょうか?
売上は意外とこじんまりとしてますね。
20年度で167億ドルですから、約1.8兆円程度です。
ただ、利益率がすごいですね。20年度で27%あります。
日本の製造業は5%とか10%とかが普通なので、すごい利益率ですね。
NVIDIAは工場を持たないファブレス企業です。やはり設備を抱えない強さがでてるんでしょうか。
株価はどうでしょうか
2016年まではなんと4ドル程度。それが21年には200ドル!!
2016年、ディープラーニングによるAIの劇的な進化がクローズアップされて株価が爆発的に伸びました。
19年はちょっと一服してたんですね。
ゲーミングの売上(GPU)が減収になっていたようで。全然気付いてませんでした。
あっという間にリカバリしてますが。
配当はどうなんでしょう?
明確な意思表示ですね。
配当する暇あったら成長投資します!宣言ですね。
自社株買いはやってません。一貫して「成長で応える」会社のようです。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に1万ドル分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
なんとも夢のある結果です。
たった2年で4倍、1万ドルが4万ドルになってます!
こういうのがあるから個別株って魅力的なんですよね。
騒がれた2020年時点で買っても2倍まで成長しています。
成長株が成長し始めたのを見極めてから買っても十分な利益が得られたということです。
結論
まだまだ伸びそうな感じがあります。
PERは驚異の74倍ですが、直近の利益の伸びが大きいのでフェアバリューは1.4にとどまります。
とはいえ、1.0を超えてるので、割高ではあります。
そもそもこの手の成長株を指標で見ることにはあまり意味がないのかもしれません。
AIの成長自体に疑いの余地はないので、タイミングを見て買っておきたい銘柄です。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
コメント