太陽光発電のFIT全量買い取りは基本できなくなってしまいました。
単価も下がって、今から始めるにはなかなか利益が出しにくい状況になっています。
中古で買うか、自分で組み立てるかでもしないと、この事業はなりたたないかと思ってましたが、もう一つ手はあります。
REITで証券化された設備に投資する方法です。
これなら個別に物件を買わなくても分配金という形で太陽光発電の収益を得ることができます。
ただし、現金が必要ですけどね。
どんな会社?
2015年4月に東証が開設したインフラファンド市場に上場した第一号の老舗です。
インフラファンドの仕組みは、ほぼREITですね。
利益の大半を分配する代わりに法人税がかかりません!みたいな。
タカラレーベン自体は、東証一部のマンションデベロッパーで、2010年より太陽光発電マンション、2013年より太陽光発電事業に参入してます。
本件の投資対象は太陽光発電設備で、オペレーターと賃貸借契約を締結し、最低保証賃料+売電収入連動賃料を得るモデルです。
自分で運用するわけじゃなく、設備を貸してるんですね。
なお、オペレーターが電力会社より受領する売電料の契約期間は、固定価格買取制度に基づき上場時点で残存期間17年以上となってます。
業績推移はどうでしょうか?
半期ごとのグラフですが、売上規模は年間で50億円程度なのでさほど大きくはありません。
時価総額で250億程度なんですが、インフラファンドの中では3位くらいの規模感になります。
老舗だけあってまぁまぁ大きいんですね。
ちなみに一番時価総額が大きいのは「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人」の480億です。
そもそもそれくらいの規模感の法人しかないんですね。
株価はどうでしょう???
上場直後の増減は大きかったですが、その後は10万から13万の間を行ったり来たりしてます。
大きくは5月と11月の分配で大きく下げて、その後少しづつ回復するという動きを繰り返しています。
FITで20年間の収入がほぼ読めるので、当然といえば当然です。
むしろ、株価が増減することの方が「なんで?」って感じです。
配当はどうなんでしょう?
配当がウリの銘柄ですね。
半期で3%程度、年間で6%程度です。
個別銘柄の危ない銘柄なら6%もありますが、安定感と分配利回りのバランスでは卓越してるかなと。
ただし、FITは有限で20年後、いや、2013年に開始してから早い物件ではすでに残り10年になってます。
長期保有を考えるなら出口戦略も必要かと。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年5月に100万円分購入して、2年後の2021年5月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
元本が上がった影響もありますが、やはり年間6%の配当が効きます。
直近の2年保有していた場合、年率9%程度の利益が得られたことになります。
結論
ちょっと馴染みがないので、チャートの動きとか取引の増減とかよくわかりません。
気持ち悪かったのは、毎年「増資」していること。
通常の株式なら利益が薄まるので株価下落の要因なんですが、インフラ投資法人の場合、利益を全部還元しているから、新規投資をする場合には増資で資金調達しないと購入ができないんだそうで。
まぁ、これはしょうがないし、問題ないか。
もう一つ気持ち悪いのは「発電側基本料」問題です。
FITで売電価格は保証されてますが、「送電設備利用料」を別途設定します!という話が、どうやら本決まりのようで。
僕のような弱小発電家は大した金額にならないんですが、インフラファンドの規模でやってると、確実に利益を削ります。
また、その情報で株価が過剰に下落することも想定されます。
23年から始まるそうなので、あと半年もすれば何か確定情報がでてくるかと。
ちょっと様子見たほうがいいかな。。
皆さんも投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
余談:最近気になる雑貨
気になるというか、4代目を購入しました。
使い慣れると変えられなくて、ずっと同じものを買ってます。
キーボードのコンパクトさと入力のしやすさは恐ろしく進化してます。一度使うと手放せなくなります。
ずっと気になってるけど手が出ない、自宅用ソーラーパネル。
災害時には絶対役に立つと思う。バッテリーはもう持ってるので。
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