読書雑記

「終わった人」を読んでFIREを考える

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読書

5年ほど前に話題になった本です。映画化もされたんですね、知りませんでしたが。

舘ひろし主演となってます。ちょっとかっこよすぎですね。。

作者の内館牧子さん、なかなか角の立った言動とルックスであまり好きじゃなかったんですが、その相撲愛たるや素人の僕でもわかるほど一貫したものがあり、すごい人だなと思います。

それはさておき、アーリーリタイアしたあとって、この話に近いのかなと思いました。

何かやりたいことがあって、それが軌道に乗ってからリタイアする人と、今の仕事にやりがいが感じられずやめる人とでは、同じく収入を確保していたとしても全然違う人生になってしまうんでしょうね。

なんとなく想像していた生活や心情がリアルに描かれていて面白い一冊でした。

この絵と舘ひろしはつながらん。。
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東大卒のエリートメガバンカー

昔の成功者のアイコンとしては極みにある人が、定年後ただの人になってスポーツクラブに通うところから始まります。

ひたすら仕事に明け暮れて、そのまま定年を迎えるとホントに何も残ってないんでしょうね。お金はあるんでしょうけど、それだけというか。

切れ者も冴えない人も、イケメンもブサイクさんも、その60年近くの過程では様々な人生があり、優劣も大きく開いたことでしょう。

でも結局定年を迎えて、社会的な地位や名誉といったヨロイを脱ぎ去った後、気づけば似たような立ち位置に並んでいると。

それまでエリートだった人からすると、我慢ならんのでしょうね。

とかいう心理描写がすごく面白かったです。

僕もそんなヨロイを知らず知らず着込んでいるんだろうなー。素直に脱げるかな。。。

たぶん周りもみんな着込んでる。60年近くかけて。。

着込んでいいことなんてなんにもないですね。ただの優越感という自己満足だけ。

奥さんの不満

いないのが当たり前だった人が毎日家にいる、という変化が奥さんにはストレスなんですね。

微妙な我慢を重ねてストレスを貯めていく描写も秀逸でした。ああ、うちもそうだななんて思いながら。

時間をかけて溜まったものは、時間をかけないと解決しない。。

会社を離れても、何か「やること・やらなきゃいけないこと」を持っているのが大事なのかなと。

夢中になることならなお良しですが、そうでなくても毎日自分で何かを積み上げていることが、生活のハリになり、自分の誇りになり、承認欲求を満たしてくれるのでしょう。

リタイアしたあとになにをするか?

僕の両親は共働きだったんですが、60歳の定年後は5年ほど週3程度で働き、傍らで果樹栽培の農業をやってます。

真っ黒に日焼けして体格も良くなって、働いていたときより明らかに健康そうになりました。

もともと祖父母が守ってきた果樹園があるので、自然にそちらへシフトしてなんだか忙しそうにしてます。15年経った今でも。

楽な仕事ではないはずです。。

仕事を辞めた先がきちんと見えてる人は、当たり前のように違和感なく新しい生活に馴染んでいくんでしょう。

さて、僕はどうするかな。。

小銭を稼ぎ出してくれる「資産」を積み重ねて、金のタマゴを産むガチョウをできるだけたくさん飼育して、定年を迎えたいと思います。

何にせよ、定年後に考えるのではなく、できるだけ早く準備することが肝要だなと思いました。

FIREを目指すコトは、早く準備に取り掛かるという面では非常に意味があるなと。

FI(ファイナンシャル・インディペンデンス)を手に入れる過程が、リタイア後の「やるべきこと」につながるんだと思います。

んー、30代で気付きたかったですが、まだ遅くない!

Independent!

がんばろ。

ではまた。

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