中国を代表する企業アリババ。NYにも上場してBABAとして活発に取引されてきました。
上場後、中国15億人のDXの旗頭として急成長を遂げてきました。
そのビジネスモデルは、そのまま欧米をまねたものではなく、地域性を反映した独自のアイディアに基づき、高成長を実現してきました。
ところが、その特殊な市場性ゆえに行き詰まりの兆候を見せていましたが、その後まだ持ち直す様子がみえません。。。
正直、Amazonのパクリでしょ?くらいの知識しかなかった(恥
「国家の庇護がある」と思ってました。中国ですから。
確かにgoogleが撤退してたり、外国の巨大ITの侵入を国家が抑えたのでその効果は大きかったと思います。でもアリババが優遇されて成長したかというと、そうでもなかったようです。
創業者のジャック・マーさんが自分のアイディアを武器に自分で資金を集めて立ち上げてます。
随分国からはゾンザイに扱われたようですが、そこは天才的な立ち回りができるジャック・マーさんの面目躍如だったんでしょう。
様々な条件が重なって劇的な成長を遂げます。そのへんはたくさん本が出てますね。
みんないらっしゃい!決済は仲介しますよ!モデル
画期的だったのは「店舗開設も商品掲載も無料」という点。
これはamazonとは異なるモデルであり、当時の中国で爆発的に浸透するきっかけになった作戦でした。
販路を持たない小規模店舗を集め、圧倒的な品ぞろえを実現し、広告やアクセス分析ツールで稼ぐモデルを作り上げたところが成功の第一歩だったようです。
yahooがECに参入したときも同じ作戦をとってましたね。アリババほどの成功は収められなかったようですが、そこはタイミングとエリアの差ですかね。
売り手と買い手の間に入って受け渡しを確実に実行するシステムも、それ自体は他のECと同じなんですが、エリア的には非常に有効な武器でした。
中国ではまだ決済網が整備されてなかったので、品揃えと合わせて安心感が事業拡大の原動力となりました。
アイディアが尽きることはありません!
売上の8割はタオバオ(C2C)とTmall(B2C)が稼ぎ出してます。他にも様々な事業があるんですが、とにかくプラットフォームの提供に徹しています。
そしてそのプラットフォームで蓄積した情報を相互間で連携することでビジネスの効率をあげます。
C2Cで蓄積した個人の購買動向を利用してB2Cの商品設計に活かしたりするわけですね。
DX感はんぱないです。。。
あと、忘れちゃいけないのが決済ですね。アリペイはもはや中国の通貨と化してます。
秀逸だと思ったのは、その金融事業。
ECを運営していると、その過程でプールされる「預り金」が発生します。それを活用して金融事業を拡大してます。
先日の11/11独身の日、アリババの一日の売上は14兆円!でした。利用者が払ったこのお金は商品が届いてから出品者に払われます。その間数日は「アリババのお金」なんですね。
事業が続く限り預り金はなくなりません。大きな財布を作り出してます。
さらに、これを貯金しても大して増えませんが、「自社利用者に貸す」ことで高い利回りを実現してます。
膨大なアクセスログ、販売実績から高精度の与信管理ができてしまうんですね。恐るべし!
こんなにスゴい会社でも、飛びつけないわけ
20年11月に金融事業を担当するアントグループの上場が、直前に突如延期になりました。
ジャック・マーさんの発言が国家に対して否定的だったことが原因のようです。
経営者の発言一つで、世界が注目する企業の経営が歪められてしまうという事象を目の当たりにして、改めて中国のカントリーリスクを再認識しました。
一時はジャック・マーさん自身も逮捕勾留されて、もう表舞台には出てこれないとの観測もありましたが、21年1月に姿を現してます。
特に思い入れはありませんが、無事でよかった。。
そして1年経過した結果
カントリーリスクは収まるところを知らず、さらに勢いを増しています。
株価はピークの1/3です
そして、いまだ復活の兆候が見えてきません。
国家を代表するDX企業が、国の倫理観に反するという理由でここまで圧力をかけられるというこの政治体制、改めて怖いなとおもいました。
なかなか投資しづらいですね。
もう買っちゃったけど。。。
ではまた。
余談 PC周りに便利な小道具
データのバックアップ用に買っておきたいです。ちょいちょいセールにもなってるし。
充電は、もはや「ケーブルをさす」なんてめんどくさくて。。
あとはバッテリーですね。PCにも給電できる頼もしいヤツです。容量を間違わないように。
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