資産を拡大していくにあたり、大きくペーパーアセットとハードアセットというカテゴリが出てきます。
手軽なのはペーパーアセットで、株式に代表されるように簡単に売買ができて、運用の手間がかかりません。金額も数万円~投資が可能で、抜群に取り組みやすいです。
しかも、S&P500の20年平均の利回りが8%程度と言いますから、税引き後でも6.4%程度の年利が期待できるとなると、かなり割のいい投資だなと思います。
もともと国内株でキャピタルゲインを目指して投資スタートしましたが、相場勘があるわけでもなく、経済に詳しいわけでもない僕は、大した資産の増加もありませんでした。
とはいえ、貯金ではなく運用という選択をしたことにより、毎年3%程度は資産は増加してました。この10年はそういう時期だったから、とも言えます。
逆に、恐ろしいことにこの期間を貯金だけで頑張った場合、毎年0.001%しか増えないことになります。年100万円積み立てて、投資なら+3万円、貯金だと+100円。。。さらにこれが10年複利で効いてきます。
100点の選択ではなかったけど、投資を知っててよかったなと思います。
貯金より投資の方がいいけど、さてどこに投資するか。
ちょっと経験を積み勉強を重ねると「あれ?日本にこだわる理由ってあるか??」となります。
成長する市場の条件として以下3点を挙げる方が多く、僕もその通りだなと思い、そしてそれは残念ながら日本じゃないな。。。と。
① 人口増加国であること
② イノベーションが活発に起きる環境があること
③ 投資に関する法制度が整っていること
なるほど、だから米国株が人気なんだなと。
先進国の大半は①が満たせません。反対に人口がこれから激増する東南アジアやアフリカとなると③がおぼつきません。
米国って世界展開してる企業がたくさんあります。米国株に投資することは、このグローバル企業を通じてアジア・アフリカにも投資していることになるんですね。
様々な分野において、現地のトップ企業というのは地場の企業ではなく、先進国に本社を持つグローバル企業がシェアをとってます。
P&GとかJ&JとかMacとか、人口増加国からの売上増があるから成長を続けられるわけですね。
じゃ、全部米国株でいいじゃん。
と思ってたんですが、やっぱり株は浮き沈みがあるんですよね、短期的には。
20年平均で8%というのも「過去はそうだった」というだけで、将来そうなるかどうかはわかりません。まぁ、インデックスで買っていれば分散が利くのでそうそうズレることはないと思いますが。
安定性という意味ではハードアセットを組み合わせるという戦略がよく選ばれてます。
僕のような、サラリーマンとしてコツコツで実績を積んできたような人間は、起業家のような華やかさは皆無ですが、与信だけはしっかり積みあがっています。
これを活かして借入をすることで、不動産を手に入れるわけです。
なぜ不動産か?
いろんなケースがあるので一概には言えませんが、僕がやってみた結果としてやはり「安定してる」と思います。
気づけば太陽光発電所3基とアパート1棟を保有に至るわけですが、その大半は借金です。借入総額も1.5億円近くなり、金額だけ見ると結構ビビっちゃうんですが、それは借入の時だけで。
借りたお金は利息を付けて毎月決められた額を払います。一方で、売電収入や家賃収入は毎月概ね固定額で入ってきます。
この毎月の出入りがプラスであれば、借金がいくらあっても関係ありません。
そして、購入時にしっかり計算さえできていれば、この出入りがマイナスになることはありません。そういう物件もありますが、ちゃんと見れば回避可能なので、変な物件を買わなければリターンは安定して得られます。
決算がー!とか、FRBがー!とか、全然気にしなくて大丈夫。
好景気不景気は株式ほど関係がありません。そして、ローンを返済し続けると、いずれ物件が自分のものになるので、その時は「売却」という大きな収入源になります。
不動産は高配当株の信用買いみたいなもんかな、ちがうか。。
不動産の特徴は「値動きが緩やか」「借入のレバレッジが利く」という点が大きいかなと思います。
これを株式で実現しようと思うと「信用買い」に近いのかなと。
頭金(=保証金)を入れて銀行から借入してアパートを買う(=証券会社で買建て)。家賃収入とローン支払い額の差額が利益(=配当が利益)になる。出口はアパートを売却(=買建ての精算)
保証金は買建ての1/3程度必要です。通常不動産は2~3割程度の頭金が求められますから、概ね近しいですかね。
利益について、都内アパートの場合表面利回りで7%程度でしょうか。一方株式だと、高配当株で6%程度ですかね。
もっとも、アパートの7%は「ローン支払い除き」ですから、手取りだと1%程度だと思います。ただし出口で物件売却ができますので、結果7%に近いところに収束するかなと。
結果、ここも概ね近しいと。
差が出るのはキャピタルの部分ですね。株式は株価の変動がありますから、プラマイどちらにも振れる可能性があります。「リスク」が高いということになります。
不動産は経年による減価はありますが、その価値の変動は緩やかです。
株価がほとんど動かないインフラファンドなんかは、不動産買うのと大差ないのかなと思いました。
いや、でも時々大幅増資とかして時価急落することもあるしな。。。ここに信用取引まで使って大きい投資をするのはやっぱりコワいかなー。
ではまた。
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