僕が何か閃いた話ではありません。
ふと気になった楽天のポイント、いったい企業には何のメリットがあるんだろうなと。
なんとなくわかってましたが、ポイントは値引きよりずっと効率的なんですね。
ほんと、思いついた人って天才。
これを大きく広めた楽天の三木谷さんも天才ですね。
気づけばポイントにからめとられてる!
気になりませんか?
どこ行っても「ポイントカードはよろしいでしょうか?」と聞かれます。
聞かれなくても毎月ポイント明細がメールで届きます。
amazonで買い物すると「ポイントを利用しますか?」と聞かれます。
サービスを利用しようと思うと「今なら2,000ポイントプレゼント中!」と勧誘されます。
必要なものはポイントが付こうが付くまいが買うんですが、また買うのでどうせ買うならポイントのつく方を選びます。
あれ?意外とお得かもと気づくと、今度はできるだけポイントの高いところを探すようになります。
ポイントが高い「時期」に、あえて予備まで買ったりします。
いつの間にかコントロールされてます!
企業にとってはおいしい仕組み
この「ポイント」という仕組み、企業にとってはコストなわけですが、普通に割引をすることと比べると非常に効率がいいです。
ロイヤルティが上がる
「ここで買うとポイントが貯まってお得!」と知ってもらうと、お客さんはまたそのお店に来てくれます。
数多あるお店は、日々お客さんをいかに呼び止めるか、いかに留まらせるかに心血を注いでいます。
お客さんが自ら店舗に来てくれる仕組みなんて垂涎の的でしょう。
個人の属性+購買履歴が取れる
いまや、顧客の行動履歴は「現代の石油」です。
性別・年齢・過去の購入商品・購入頻度、etc...
得られた情報から、どんな人がどんなものを買うのかという「ペルソナ」が構築されて、新たな商品開発に生かされます。
自社で利用しなくとも、その情報を欲しがっている人はいくらでもいます。
匿名化すれば、その情報自体が価値を生みます。
蓄積することが利益を生みます。
経費計上は6-8割
通常の値引き、例えばトイレットペーパーを2割引きで提供したら、お客さんは集まりついで買いも増え、売り上げは伸びるかもしれません。
でも、これをポイント2割とすると、もっと得るものが増えます。
- どんな人が買うのか?(ポイントカードの登録情報にある、住んでる場所や年齢や性別)
- 割り引いたポイントは、また自社商品の購買に利用するため、自社の売上に寄与
- ポイントだけでは支出を伴わないので、見かけ上2割引きでも実際は使わないで失効する人も多い
- 会計上、売上減ではなく販売促進費となる。引当額は6-8割程度。
んー、いいことずくめ。
win-winの仕組み
まったくもって見事な仕組みだと思います。
企業から見てもお客さんから見ても満足度が高くなるように巧妙に構築されてます。
お客さんは、できるだけ安く買いたいです。
ここはポイントで最大限応えます。
用途は若干制限されるので、現金割引ほどの融通は利きませんが、その分割引率が高ければ満足感は上がります。
一方企業側も、値引いたお金が再度自社の売上に繋がるなら、割引の限度も変わるでしょう。
さらに大きいのは、ポイント付与しても使うまでにタイムラグがあるので「期間の利益」を得られること。
場合によっては失効となり、割引をチャラにしてしまうことだってあります。
実際、結構な額に上るんじゃないでしょうか。
そしておまけに個人の購買行動履歴が取れると。これは将来の財産になります。
別に誰かが困るわけでもなく、望む人に望むメリットを供給するこのポイントという仕組み、現代の知恵ですね!
知るほどによくできてるなーと感心する次第です。
全米傾注方針なので、楽天の株は買いませんが(笑
ではまた。
余談 最近気になる
データのバックアップ用に買っておきたいです。
充電は、もはや「ケーブルをさす」なんてめんどくさくて。。
あとはバッテリーですね。PCにも給電できる頼もしいヤツです。
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