ドラッグストアは駅前やオフィスビルの中にあって、フラッっと入って何の気なしに手に取って、特に比較検討もせずポイっと買ってしまいます。
単価が安くて、なんだか便利そうなものがいろいろおいてあるので、見てるだけで結構楽しくて時間があっという間に過ぎます。
そして、安いからちょっと買ってみるかといろいろカゴに放り込んで、いざ会計の時に意外と高くてアセることがよくあります(苦笑
「なんだか買わせちゃう」という仕組みが洗練された小売りだと思います。
そんなドラッグストアの大手ウエルシアを見てみます。
どんな会社?
関東を中心にドラッグストアを展開しており、そのうち7割以上で調剤薬局を併設しているのが特徴です。
イオンの連結子会社ですが、その成り立ちは多くのドラッグストアの連合体になってます。
1997年、グリーンクロスとコアが合併し、グリーンクロス・コア設立。
2000年、現イオンと業務・資本提携。
2005年、商号をウエルシア関東に変更
2008年、ウエルシア関東と高田薬局が株式移転方式によりグローウェルホールディングス設立。寺島薬局を子会社化。
2012年、商号をウエルシアホールディングスに変更。
2014年、イオンの連結子会社化
2015年、タキヤとシミズ薬品を子会社化。同年、CFSコーポレーションを子会社化。
とまぁ、多岐にわたります。
「ドラッグ&調剤」「カウンセリング営業」「深夜営業」「介護」を軸に業界大手に君臨します。
2021年時点の店舗数は2,258店です。スゴイ数ですね。
業績推移はどうでしょうか?
売上は1兆円に届こうかという水準まで来ています。ドラッグストアで売上1兆円というのはすごいですね。
一方営業利益は430億円、利益率は5%を割ります。
薄利多売のビジネスモデルです。確かに安いですからね。。
消費者としてはウレシイですが、投資家としては厳しい業界!
株価はどうでしょう???
提携・合併を繰り返して規模を拡大しています。
薄利多売であれば「規模」が競争力の源泉になります。
規模の拡大に伴って株価も右肩上がりに上昇しています。
19年1月の下落は、増益のペースダウンが見えたことでいったん調整が入ったようですが、その後またさらに上昇のペースを上げています。
配当はどうなんでしょう?
配当額は業績に応じて増減しています。
経営状況次第では減配もしますよ、というスタンスなので、インカムゲインを目的に持つ会社ではないですね。
配当利回りも1%程度なので、あまりメリットはありません。
ここはキャピタルゲインを期待する銘柄ということが明確です。
配当利回りは低いですが、意外と配当性向は3割もあります。株価が高い??
増資でもしてるのか?と思ったら、17年と20年にきれいに株式数が2倍になってます。
一株→二株の株式分割を2度実施してますね。
シミュレーションしてみました
コロナ前の2019年6月に100万円分購入して、2年後の2021年6月に売却したらどうなっていたんでしょうか?
19年が下落していたので、結果70万円の利益が出ています。
薄利であることは、それだけ収益源が分散されているとも言えます。
今の売り上げが大きく棄損する可能性は低いかと思います。
かつ、拡大に積極的で、イオンという大集客装置の傘もあります。
そして、期待通りの実績を出し続けているので、19年の根拠薄い下げは買い時だったんでしょう。
今となってみればですが。
結論
安定感はありそうですが、大きな伸びも期待できなそうな感じです。
PERが30倍を付けてますから、割高ではありますが、直近の利益の伸びが大きいのでPEGレシオは低く見えます。
コロナ特需も考慮しないといけないでしょうね。
急落したらちょっとずつ買うか、いや、だったらインデックスに放り込んで置いてもいいか。。
僕はそんな印象でした。
皆さんが投資される際には、ご自身でよく検討の上ご判断ください。
ではまた。
コメント