満を持して開業した場合、どこまでが経費になるのか最初は戸惑います。
僕も大いに迷ったんですが、ここは基本的には「固め固め」で判断するようにしています。
大半はネットで調べればわかるんですが、判断が微妙な費目やケースについては税理士さんにちゃんと確認しないといけません。
税務署で無料相談とかやっているので、是非有効活用したいところです。
振り返ってみると、ややこしかったのが「車の費用」です。
事業に使う分はちゃんと経費として計上できます。
しっかり経費として計上するとその分利益が圧縮されて節税になります。
家庭用と事業用で併用する場合は「家事按分」という処理が必要だそうで。
知らないことがたくさんありますね。。。
どれくらい事業につかうのか?
もともと持ってた車を事業に使うというのはよくあるかと。
僕も太陽光発電事業を開始して、現地へ行く手段は自家用車を利用してます。というか、車でしか行けないような場所が多いでしょう。
しかも田舎なので、結構な距離を走ります。もはや、私用と事業用とどちらのために持っているのかわからないような状態で。。。
年間の走行距離も年間1,000キロ程度しか乗ってませんが、昨年実績ではそのうち7割が事業関連の利用になってました。
もはや、実質業務用車両です。
こんな場合の帳簿処理はどうなるんでしょうか。
固定資産計上
事業の固定資産として計上できます。
ただし、事業の用に供する分だけなので「家事按分比率」を設定する必要があります。
家事按分比率は「実際どれくらい事業に使っているか」なので、ぼくの場合だと先の「7割」ということになります。
ただ、年によってマチマチだとは思うので、ミニマムで考えて「5割」で按分してます。
個人で保有していた車を開業後に事業でも使う場合、開業までの期間の減価償却分を引いた残価について、個人と事業で費用按分して減価償却処理していきます。
経費計上
事業に関する活動にかかった費用は全額経費計上できます。
現地視察用のガソリン代や高速代がこれに該当します。
管理しやすいように事業用のクレカとETCカードをつくってあるので、事業に関する仕事をする日はすべてこちらのカードで済ませます。
そもそもホントに採算性をもとめるならば。。。
都内に住んでいると、車を持っているコトは無駄遣いでしかないように思います。。
電車とバスでどこへでもいけますし、荷物があったり家族で遠出ならレンタカーがすぐ借りられます。
昔は借りるのが遠かったり、空いてなかったりで面倒でしたが、今はそこら中のコインパーキングに車両が置いてあります。
ちょっと調べてみたところ、ハイシーズンに家族で旅行に行く場合、大型快適ワンボックスのアルファードを借りても1泊2日で5万円程度です。
新車でアルファードを買ったら500万円程度、プラス車検や重量税が年間20万円程度必要になります。
10年保有すると700万円というところでしょうか。。。
1泊2日のレンタルで、なんと140回分。年間14回です。毎月1回強。
これをコンパクトカーにしたら3倍くらいになります。
しかも、レンタカーは2年程度で入れ替わるので、常に新型に乗れます。
更に駐車場代なんて払ってたら。。。とか考えると、持っていてはいけないような気になります。
僕が自分で車を保有する理由は、発電所になにかあった時にすぐ行けるようにということです。必要な時にすぐ使えないと事業に支障がでますからね!
効果はいかほどか?
例えば、先のアルファードのような車を持っていた場合、新車の場合は6年償却になります。定額法なら年82万円の減価償却となります。
じゃ、経費が82万円計上できるのね!というとそうではなく、ここに家事按分50%がかかって41万円が経費として計上できます。
事業所得に対する税率が仮に20%だったとすると、納める税額は▲8.2万円減らすことができるということになります。
これが6年間つづくので約50万円分の節税効果があります。
僕のような零細事業者にはありがたい話です。
「ホントは7割なんだけどなー」なんて気持ちはグッと堪えます。
会計的に健全であることを旨とし、株と同じく「頭と尻尾は追わない」信条で固め固めの選択を重ねます。
さらにチャレンジしたい方は税理士さんに相談してみましょう。
それより法人化したら?とは思ってしまいますが。
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税金と如何に上手に付き合うか。サラリーマンだとほとんど考えない要素なんですが、自分で事業をするとなるとここは死活問題です。
机上の勉強ではなく「実践」として口座の残高に反映されます。
だから真面目にしっかり考えるんですね。
逆に、サラリーマンというのは可能な限り税について意識しないように仕組みができあがってます。
国家の深謀遠慮を感じます(笑
国家の施策を活用できるならそれに越したことはありません。
FITもそうですし、NISAもidecoも、「知ってるか知らないか」で差がでる施策ですね。
公平の観点からは疑問符の付く部分はありますが、「クリーンエネルギーの拡大」「投資による企業の活性化」「投資による老後資金の確保」という側面から見ると、もっと促進するべき施策だと思います。
ただ、疑問符がつく施策もありますけどね。。。
制度が続く限りは利用しますが。
世相に合わせて制度も変わります。
アンテナ張って追いついて行きたいと思います!
ではまた。
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